意外と多い!結婚式定番演出「母への手紙」を読みたくない場合の対処法

意外と多い!結婚式定番演出「母への手紙」を読みたくない場合の対処法

結婚式の定番演出はいくつもありますが、なかでも印象に強く残りがちなのが「新婦母へのお手紙朗読」ではないでしょうか。披露宴の終盤に行われるお手紙演出。実はこの演出をあまり希望されない方もちらほらいらっしゃいます。

吹き出し

今回は、元ウェディングプランナーの筆者が「母への手紙演出」を避けたいとお考えの方に向けて、対処法や考え方のヒントについて解説していきます、ぜひ参考にしてみてくださいね

そもそもお手紙朗読の演出はなぜ新婦のみなの?

結婚式を予定されているおふたりと話していると、ときどき

質問者
なんで私だけ手紙を読むんですか?

と新婦さまに尋ねられることがありました。

結婚式でお母様にお手紙を読むのは、新郎さまでなく新婦さま。これはなぜだかお分かりですか?
答えは非常にシンプルなのですが、昔は女性が生まれ育った自分の家を出て、相手の男性の家に入る、というのが結婚と考えられていたため、家を出る新婦のみが行う演出となっているのです。

実際のところ、今では「家を出る」という考え方自体、少し古くなってきていますし、あまりピンとこない方も多いかもしれませんね。
新婦と母

手紙は読みたくないという女性の心理

では、なぜ「母への手紙演出」を避けたいと思う方がいるのでしょう。そこにはいくつかの理由があります。代表的な理由としては以下の通りですね。

  • あまりしんみりした雰囲気にしたくない
  • 泣いてしまって化粧が崩れるのが心配
  • 感極まって読めない気がする

花嫁手紙

これらの理由で手紙を読みたくない、と考える女性は一定数常にいらっしゃる印象です。確かに、明るくてハッピーな雰囲気にしたいと考えたとき、手紙演出が入ることで印象が一気にしんみりと感動的な雰囲気に変わってしまうのは本当です。
また、なかには胸がいっぱいになりご自身でお手紙を読めなくなってしまう新婦さまもたくさんいらっしゃいました。そうなると、涙でせっかくのメイクが崩れてしまうかも、と心配になるのも頷けます。

お手紙演出を回避する方法

やっぱり手紙演出は避けたい、と思う方に向けて、ここからはその対処法を紹介していきます。

「母への手紙演出」は定番演出ではありますが、必ずやらなければならないルールがあるわけではありません。

しかし、これまでお世話になった親御さまへの感謝の気持ちを伝える演出自体は、何かしら入れておくことをおすすめします。
お手紙を読むことに抵抗を感じる場合は、ここで紹介する方法を参考に、別の案を検討してみてくださいね。

お手紙朗読は司会者に依頼する

花嫁手紙
ご自身で手紙を読むのではなく、代読してもらう方法があります。
披露宴には必ず司会者がいるため、この司会者に手紙を代読してもらうことで、ご自身で読むのに比較してハードルをぐんと下げることが可能です。
代読のメリットは、自分自身で読む必要がないため、言葉に詰まる、涙が止まらなくなるなどの心配が断然軽減される点にあります。それでいて、しっかりと親御さまに気持ちが伝わるおすすめの方法です。

お手紙はギフトと共に渡すだけにする

お手紙朗読の時間自体をなしにしてしまうのもアリです。

この場合、披露宴後半の演出は、手紙朗読を抜きにして親御さまへの記念品贈呈のみとなります。
このときに、記念品を渡すだけでなく事前に用意しておいたお手紙を一緒に手渡しする方法があります。
披露宴に参列されているゲスト全員の前で読むことはありませんが、親御さまには気持ちのこもったお手紙を渡すことができるため、しっかりと感謝を伝えることはできるでしょう。

別の形で感謝の気持ちを伝える

新婦さまからのお手紙自体をなしにして、全く別の形で感謝を伝える方法もおすすめです。
この場合はお手紙の準備も必要ありませんが、その代わりに親御さまへしっかりと気持ちを伝えることができる代わりの演出を考える必要があります。

例えば、
▶︎「デザートをお配りするときにメッセージ入りのプレートを用意する」
▶︎「記念品とは別のサプライズギフトを用意する」
などがありますね。

これらはしっかりと演出として組み込み、参列者全員の前でしっかりと親御さまにスポットライトがあたる時間を設けるのがおすすめ。そうすることで、より特別感が生まれますよ。

するかやめるかで悩む方必見!「お手紙演出」の本当のメリット

お手紙演出になんとなく抵抗があるものの、それでもやるべきかどうかで悩む方も多くおられるでしょう。ここでは、あらためてお手紙演出の本当のメリットについて解説します。
お手紙演出

親御さまに心から喜んでもらえる

結婚式や披露宴での親御さまの役割は、どうしても参列者さまのおもてなしになってしまいます。相手のご家族やご親族との挨拶から始まり、その後は主賓の方や会社の上司・先輩方へのご挨拶など、気の休まる暇がなかなかありません。
披露宴中はお酌をして回るなど、特にお母さまはほとんど落ち着いてお食事も取れないほどに忙しくされています。
そう考えると、披露宴の後半にお手紙朗読があることで、このときばかりは他のことを気にせず、我が子からの愛情や感謝をたっぷりと感じる時間を持っていただくことができるとも言えますね。

普段言えないことが言えるまたとないチャンス

大人になってから、親御さまへお手紙を書いたことがある方はおそらくあまり多くないのではないでしょうか。
結婚式で読むお手紙は、しっかりと時間をかけて、どのようにして思いを伝えようかと考えぬいて書き上げるもの。こんなにも丁寧にお手紙を書く機会は人生においておそらく他にはなかなかないでしょう。
普段面と向かって言えないようなことも、この機会だからこそ言葉にすることができます。日頃感謝の気持ちを伝えられてないかも‥と思う方にこそこの機会を逃さないでいただきたいと個人的には思います。

ご自身にとっても思い出に残る

結婚式でお手紙を朗読する経験は、とても感動的で印象に強く残るもの。それは見る側ではなく、実際にお手紙を読まれる新婦さまの思い出としても長く残り続けます。
何年経っても何十年経っても、お手紙を読んだときの緊張感、声が震えてしまって胸がいっぱいになり、どうしようもなくなった瞬間のことは忘れられません。
メイクが崩れる、涙で文字が読めなくなる、などの事態を心配されるお気持ちもわかります。ですが、お手紙朗読のシーンは「スマートに上手に読む」ことではなく「思いを伝える」ことが目的。

一生懸命伝えようとした親御さまへの気持ちや、そのときの緊張感など全てをひっくるめて、一生忘れられない思い出になるに違いありません。


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まとめ

今回のテーマは結婚式定番演出のひとつ「新婦母へのお手紙朗読演出」についてでした。
定番だからといって、絶対にこの演出を取り入れなければならない決まりはありません。手紙は読みたくない、という方にはここで紹介した別の案を検討されるのもおすすめです。
ですが、お手紙朗読演出には大きなメリットがありますし、チャレンジする価値も十分にあるというのが本音。

ぜひ総合的に判断して、演出を入れるかどうかを考えてみてくださいね。

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この記事を書いた人
Mayumi Nishino
Mayumi Nishino
元ウェディングプランナーの西野真由美です。
国内・海外ウェディングに10年携わり、その後フリーライターへ転向しました。
これまでの経験を活かし、これから結婚式を挙げるすべての方に向けて、お役立ち情報を発信しています!

2024年10月23日