知らないと恥をかく?日本女性として覚えておきたい和食のマナー

知らないと恥をかく?日本女性として覚えておきたい和食のマナー

お正月は、おせち料理やお餅、おふくろの味や、家族揃っての外食など、美味しい料理を満喫されたでしょうか。
普段、友達同士で食事をするときは洋食が多くても、ご両親や祖父母様など、ご年配の方が多いと、和食をいただく機会が増えると思います。
彼のご実家にお年始に出掛けた方も、いらっしゃるかもしれませんね。
両家顔合わせや披露宴の食事でも、祝い膳として和食を選ぶ機会があります。
食事をする場面は、意外と見られていたり、印象に残ったりするものです。

美しい立ち居振る舞いをしていたら、彼のご両親も「しっかりした素敵なお嬢さん!」と認めてくれること間違いなし!

吹き出し

この機会に、日本女性として恥じないように、基本的な和食のマナーを心得ておきましょう。

1.最低限守りたいエチケット

楽しく食事をするためには、一緒に食事をする人に、不快感を与えないことが大前提です。

  • 清潔感のある服装と身だしなみに気をつけましょう。髪の長い人は、口元に髪がかからないように、まとめたり、ピンで留めたりしましょう。
  • 香水や香りの強い化粧品、派手なネイルなどは、避けましょう。
  • 熱い汁をすするときなど、なるべく音を立てないように、気をつけましょう。
  • 乾杯が終わるまでは、正しい姿勢を崩さないようにしましょう。
  • 食事のスピードを、周囲の人に合わせるようにしましょう。
  • 料理は中央からではなく、端から食べていきましょう。

2.箸の持ち方は基本中の基本!

あなたは、正しい箸の持ち方をしていますか?
上の箸は、親指、人差し指、中指の3本で持ち、人差し指と中指で動かし、親指の関節は動かしません。下の箸は、親指と人差し指の間に挟み、薬指の爪の横で支えます。
ペンを持つようにギュっと握ったり、小指が立ったりしていては、どんなに着飾っていても台無しです。
子供の頃に変な癖がついてしまった方は、頑張って直しましょう。
いつか、母親になったときに、子供のお手本になるのは、あなたですから、今のうちに正しておきましょう。

マナー

3.箸の使い方NG集

  • 刺し箸 ・・・ 挟みにくいからといって、料理に箸を突き刺してはいけません。
  • 迷い箸 ・・・ どれを食べようかなあ~と、器の上で箸をさまよわせてはいけません。
  • 寄せ箸 ・・・ 遠くの器を箸で引き寄せてはいけません。器は必ず両手で扱いましょう。
  • さぐり箸 ・・・ 器の奥や下のほうにある料理を掘り返してはいけません。上から順にいただきましょう。
  • もぎ箸 ・・・ 箸についたご飯粒やおかずを口でもぎ取ってはいけません。
  • ねぶり箸 ・・・ 箸先を舐めてはいけません。癖になっている人は意識して止めましょう。
  • 渡し箸 ・・・ 箸は器の上に渡して置いてはいけません。使わないときは、箸置きに戻しましょう。
  • 涙箸 ・・・ 箸先から料理の汁を垂らさないように気をつけましょう。
  • 移り箸 ・・・ おかずからおかずへ次々と箸を進めるのは控え、一旦、箸を置くようにしましょう。
  • (本来、ご飯を一口食べてからおかずを食べ、また一口ご飯を食べてからおかずを食べることが良いとされていたためです。)

4.椀や皿の正しい扱い方

左側に飯椀、右側に汁椀を置くというのは、ご存知の方が多いと思います。
会席料理などでは、蓋つきのお椀が出てくることがあると思いますが、左側にあるものは左手で、右側のものは右手で、ゆっくり回しながら取ることが基本です。
取った蓋は、御膳の外に置くようにします。
食べ終わった後は、すべて元通りに蓋をかぶせます。時々、蓋を逆さまにして重ねる方を見かけますが、間違いですので、気をつけてくださいね。
皿は、持ち上げずに、場所を動かすときは、両手でゆっくり扱いましょう。

4-1.会席料理の流れを知っておきましょう

和食のコース料理である会席料理は、基本的な流れが決まっています。

マナー

(例)
①先付け (お通し、つき出し)
②椀物  (澄まし汁など)
③お造り (刺身)※1
④炊き合わせ (煮物) 
⑤焼き物 (切り身魚など)※2
⑥揚げ物 (天ぷらなど)
⑦蒸し物 (茶碗蒸しなど)
⑧酢の物
⑨飯、留め椀、香の物(ご飯、味噌汁、お新香など)
⑩水菓子 (果物)
⑪菓子・茶

※1 わさびをしょうゆ皿に溶かすのはNG!
適量を取り、刺身の上にのせてから、しょうゆにつけて食べます。

※2 一尾丸ごとの魚を裏返して食べるのはNG!
上身を頭から尾へほぐしながら食べて、中骨を外して下身を食べます。

4-2.意外と知らない?皆がやっている間違い作法

箸で挟んだ料理を口に運ぶときに、空いている手を下に添えて、手皿にしていませんか?
一見、お上品に見えるかもしれませんが、実はマナー違反です。
本来は、料理を口に運ぶときは、懐紙(ふところに入れて携帯する紙のこと)を受け皿として使います。
懐紙は、食事のときに口元を拭ったり、箸先についた口紅の後を拭ったり、お心付けを包んだり、メモ用紙に使えたりもして、とても便利です。
懐紙入れに同席する人数分+αの懐紙を入れて携帯しておくと、重宝しますし、大和撫子の鏡!と一目置かれるかもしれませんよ。

普段からマナーを身につけておくと、緊張せずに、楽しみながら食事ができて、歓談する余裕も持てるでしょう。
日常の食事のシーンでも意識していくと、毎日の積み重ねで自然と自分のものになっていくと思います。
マナーは相手に対する思いやり。日本女性ならではの、和の伝統を受け継いでいってくださいね。

2019年1月8日