結婚式のプロフィールムービー楽曲選曲のコツと注意点

結婚式のプロフィールムービー楽曲選曲のコツと注意点

結婚式で放映されるプロフィールムービーは、写真と同じくらい楽曲が心に響きますよね。
とはいっても、実際に楽曲選びを始めてみると「あれもいい」「これも使いたい」と迷ってしまうものですよね。

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今回は、結婚式を盛り上げる要ともいえるプロフィールムービー楽曲選曲のコツと注意点をお話いたします。

雰囲気を変えてメリハリをつける

プロフィールムービーは10分程度が一般的です。
10分という短い時間の中で、生い立ちから出会いまでをわかりやすく伝えます。プロフィールムービーに使う楽曲を選ぶとき、つい「好きな曲」を組み合わせたくなりますよね。

しかし、好みでだけで選んでしまうと似たような楽曲が集まってしまうかもしれません。

選んだ本人にとっては、1曲1曲にまったく違う良さがあってもゲストにとっては「違いがわからず似たような曲がずっと流れていた」ということが意外と多いのです。

例えば、、、

静かな曲が10分流れれば飽きてしまいます。
にぎやかな曲が10分流れれば疲れてしまいますね。


プロフィールムービー楽曲選曲のコツは、ムービー全体にメリハリをつけることです。

プロフィールムービーの始まりは、ふたりの誕生です。そしてふたりが出会い、結婚までの道のりが映し出されて、終盤の挨拶で終了です。
3つの大きなブロックで考え、ブロックごとに雰囲気を変えることでメリハリをつけることができます。

例えば、、、

映像冒頭から新郎生い立ちパートに1曲
新婦生い立ちパートから1曲
出会いから最後まで1曲

生い立ちパートは誰もが知る懐かしい楽曲でもいいですし、
出会いが衝撃的ならば、元気に始まる楽曲もいいですよね。

楽曲でメリハリをつけることで、ゲストの視線をくぎ付けにすることができます。

幅広い年代に受け入れられる楽曲を選ぶ

選曲

結婚するふたりだけでプロフィールムービーの楽曲を選んでいると、ふたりの世代に受け入れられる楽曲を選びがちです。
20代ならば今人気のアーティストの楽曲を選び、40代なら20年前のヒットソングを好むかもしれません。
しかし、結婚式にはふたりの世代だけでなく、おばあちゃんやおじいちゃん世代のゲストも来てくれますよね。
70代のおばあちゃんには、若い人の曲はどれも同じに聞こえてしまうかもしれません。結婚式のプロフィールムービーは、ゲストのために制作するものです。

老若男女が楽しめる工夫と配慮をしましょう。

つめこみすぎない

プロフィールムービーの楽曲を選ぶときには、最初から数を絞らず多めに候補を出してみるといいでしょう。
そして、あとから写真に合う楽曲をピックアップします。

候補が多ければ多いほど、数曲を選び出すことは難しくなるかもしれませんね。
ふたりの思い出の曲や盛り上がる曲など、使いたい楽曲はたくさんありますよね。しかし、プロフィールムービーは長くても10分程度です。
10分間のなかに5曲も詰め込んだら、忙しい雰囲気になり見ている人が疲れてしまいます。
また「サビの部分だけをつなぎあわせたい」と思うかもしれません。
しかし、サビが盛り上がる理由は、前後の盛り上げ部分があるからです。
楽曲選びを始めると、どうしても1曲1曲に集中してしまい、全体の流れに目が届かなくなってしまいます。

楽曲を選ぶときには、

はじめに「どこで曲を変えるのか」を考えて、曲数を決めておくとスムーズに選曲ができるかもしれませんね。

プロフィールムービー楽曲を選曲するときの注意点

プロフィールムービー選曲
実は、楽曲選曲するときには気をつけたいことがあります。
なにも知らずに選曲をしていると、いざというときに「この楽曲は使えません」とプランナーさんから言われてしまうかもしれませんので、注意が必要です。

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ここからは、プロフィールムービー楽曲を選曲する前に知っておきたい注意点を2つお話ししましょう。

<歌詞は最後までチェック>

プロフィールムービーの楽曲を雰囲気だけで選んでしまうと大変なことになるかもしれません。
例えば、メロディがどんなにステキでも歌詞の内容が結婚式にふさわしくなければ、プロフィールムービーには使わないほうがいいですよね。
静かで落ち着いた楽曲の中には、失恋や悲しみをテーマにしているものがたくさんあります。
また、歌詞が1番だけでなく2番3番と続くときには最後まで歌詞をチェックしましょう。

1番の歌詞は明るい内容であっても、2番になったら危うくなり、3番は悲しく終わったなんて歌詞もありますね。

結婚式は、終わりまで明るく前向きな歌詞の楽曲があっています。

<自作なら著作権に注意>

プロフィールムービーを自作する人も増えていますよね。
好きな楽曲を集めて自作できれば素敵ですね。ただ、楽曲を使うときにはウェディングプランナーと相談し、著作権の対応範囲について確認しておきましょう。

著作権とは、楽曲を作った人がもつ権利です。「私的」に聞くだけならば著作権の問題はありませんが、結婚式で放映するプロフィールムービーは、多くの人たちの前で映写されるため「私的」ではありません。

著作権には、演奏権と複製権の2種類があります。

▶︎演奏権とは、音楽を流す権利です。結婚式場でCDを流すことも演奏になります。
▶︎複製権とは、楽曲を複製する権利です。

プロフィールムービーは、写真と楽曲を1枚のディスクであわせます。
つまり複製することになるのです。

ほとんどの結婚式場は、著作権管理事業者と契約しているため演奏権が問題になることは少ないでしょう。
一方、複製権は複製利用の許可をもらったり使用料を支払ったりしなければなりません。
著作権について「難しい」と思ったときには、プロフィールムービーを制作している業者に依頼してもいいですね。

おわりに

プロフィールムービーの楽曲選曲の一番のコツは、全体の流れを意識することです。
そして、選曲した楽曲が問題なく使用できるかを事前確認することです。
プロフィールムービーに選んだ楽曲は、ふたりの思い出としてずっと心に残ります。
とっておきの楽曲をふたりで選び、最高のプロフィールムービーを作ってみてはいかがでしょうか。

2022年6月23日